宗信寺かわら版

ここは宗信寺からのご連絡やご報告、また、お寺とご縁ある方々にご登場いただく情報コーナーです。

コーナー
宗信寺の檀家さんや信者さんをご紹介させて頂きます。



立春を迎え
平成29年も瞬く間に1月が終わり2月の節分、そして立春を迎えました。私たち日本人は昔から その年のはじめに1年の豊富を抱き目標を立ててその年をスタートさせるということを行ってきましたが皆さん、自分自身が立てた目標に向かって順調なスタートができたでしょうか?もっとも年末やお正月などいわゆる"季節感"というものが年々薄れゆく昨今ですのでお正月ムードもほとんどなかったという方もいらっしゃるかも知れませんね。子供の頃にはお正月といえばある意味、1年間で最大級の大イベントであり、冬休み・親戚の集い・お年玉などなど子供心を刺激する要素満載でした。しかし、大人になると子供の頃の様な季節感に対する感性はだんだん薄れてしまうというのがもしかすると多くの現代人に共通した現実かも知れません。その理由はいくつかあると思いますが、その大きな理由の一つに季節を代表する様々な行事や文化的な事柄に対して自分自身がその準備に携わらなくなったことが挙げられるのではないかと思います。例えばお正月を迎えるにあたって昔は大掃除をしたり障子紙を新しく張り替えたり、お餅をついて鏡餅やお供えを作り、おせち料理をこしらえ、暮れのうちからお正月飾りを屋敷内の各所に施し、準備万端整えて気持ちも新たに新年を迎えたものです。様々な準備をすることで"ついにお正月をむかえた!"という気持ちも一層高まったわけです。しかし、現代ではその多くは人任せです。鏡餅などはわざわざ作らなくてもコンビニで手軽に買える時代です。手作りしていたお正月飾りもいろんなお店で買うことができます。また最近の住宅には障子や畳、床の間などがない物件も珍しくありません。昔は一般住宅を始めありとあらゆるところで目にした門松も今では百貨店や一部の会社の前で見かけるくらいです。昔はお正月といえば都会で働いている人々は故郷に里帰りして国中がお休みになったものですが、今では多くのお店が年末年始、お盆も正月もお構いなく普段と何ら変わらず営業しています。無論、私たちはこうした恩恵を受けていることに疑いの余地はありません。しかし、目には見えなくとも大切にし、そして継承していくべき伝統や文化が色あせてしまう様であればもう一度考え直さなくてはいけない大切なことだと思います。現代ではお正月を含めた冬休みを使って国内外のいろんなところにお出かけになる方が大半です。しかし、昔は暮れには釜締めといってかまどの火を落とし三宝荒神に一年の無病息災を感謝しました。お正月前に拵えるおせち料理にはお正月くらいは母や妻の身体を休め感謝するという気持ちが込められているそうです。そして三ヶ日の内には氏神様への初詣や本家などに新年のご挨拶に伺う。こうした古式ゆかしき日本の風習は徐々になくなり、それと同時に季節感もだんだん薄まって現代に至っているのではないでしょうか。しきたりや風習にはそれぞれきちんとした意味があるものです。ですからそうしたしきたりや風習に触れ親しむ機会が少なくなった現代は日本人らしさが薄れた時代と言えるかも知れません。そんな中、節分には昔ながらの伝統が今に伝えられ私達も非常に親しみのある行事が毎年行われています。その一つが豆まきです。豆まきについては前にもお話しましたがもう一度おさらいすると次の通りです。豆まきは宮中行事の追儺(ついな)と呼ばれる悪鬼・疫癘などを追い払う行事と社寺で邪気を祓うために節分に行っていた豆打ちの儀式が融合したものと言われています。一般に"鬼は外!福は内!"と声を上げながら家の内外に豆を撒くわけですがここでいう鬼とは「陰・オン」つまり目には見えない邪気のことです。そして鬼は闇夜にやって来ると考えられていたことから豆まきは夜に行います。 そして玄関を開けて家の中から外に向かって"鬼は外!"と2〜3回豆をまき、今度は玄関を閉めて家の中に向かって"福は内!"とこれまた2〜3回豆をまきます。また豆まきには必ず炒り豆を使いできるだけ家族揃って行います。さらに豆をまいた後は自分の数え年の数だけ豆を食べます。これが節分・豆まきの正しい作法です。ここ近年豆まきと同様、節分といえばということで"恵方巻き"という言葉をよく聞く様になりました。しかしこちらははっきり申し上げますと日本古来の神事や仏事ではありません。恵方とはその年の歳神様がいらっしゃる方位をいうのですが今年の恵方は「壬(みずのえ)」です。具体的には真北から西側に7.5度寄ったところからさらに西側に15度行ったところまでが「壬」、すなわち今年の恵方です。この時期に頻繁に放送される恵方巻きのコマーシャルでは"今年の恵方は北北西!"と公明正大に声を張り上げていましたが、残念ながらこれは間違いということになります。なぜなら北北西の範囲は真北から西側に11.25度寄ったところからさらに西側に22.5度行ったところまでを指しますので本来の恵方とは真北からの始まりが3.75度遅く西側に11.25度も行き過ぎていることになります。このズレは360度を旧暦では24当分しているのに対し現在の方位の表現では360度を16当分していることによるものです。ですから角度でいうと旧暦の方位15度に対し現代の方位は22.5度ということになります。この辺りはしっかりと認識しておきたいものです。そういえば今年は恵方巻きを一本でも多く売りたいコンビニの経営者がアルバイトの学生たちに厳しいノルマをかせたことが問題となりました。幸せになるために食べるとされる恵方巻きで多くの人が不幸になり悲鳴をあげるとは本末転倒も甚だしいと言わざるを得ません。

ところで今年は干支でいうと丁酉(ひのと・とり)という1年になります。よく"今年の干支は酉"という表現を見聞きしますが、厳密にいうとこれは正しくありません。"酉"は今年の十二支であり、"今年の干支"は"丁酉"なのです。つまり「干支(えと)」とは十干と十二支を組み合わせたものを意味します。十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」と10種類、十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥 」の12種類です。ですから組み合わせの数は60種類ということになります。ちなみに60歳を還暦と称し御祝いをしますがこれには"干支が一周する"つまり60年経って干支の暦が元に戻るというところからきています。還暦の御祝いに赤いちゃんちゃんこや頭巾をつけるのはもう一度生まれ変わって再出発するという意味があり、赤は"赤子"を意味していると言われています。十二支は皆さん馴染みがあると思いますが十干はあまり聞いたことがない人の方が多いことでしょう。しかし、十干も十二支もそれぞれに意味があり、そしてそれらが組み合わされる干支はその歳を予見する上で昔から非常に尊ばれてきました。ここでは今年の干支、「丁酉」が意味することについて触れたいと思います。

先ず「丁」は五行では「火」の意味を持ちます。また安定を意味します。植物に例えると成長して一定の大きさに達した状態です。総じて「成長期の安定」という暗示を意味します。対して「酉」は五行では「金」の意味を持ちます。植物に例えると果実が完熟した状態です。総じて「収穫期を迎え利を得る」という暗示を意味します。ここで問題なのは丁と酉の相性です。この二つの関係は相剋、すなわち良くない組み合わせなのです。収穫期の事業の利益を新たに芽吹いて安定成長期に入った新しい事業が阻害するという意味になります。結果、目に見えた確定利益と将来に期待値のある新展開のどちらを選ぶか迷いの年となることが予見されるのです。こうしたことから例えば秘密が露見してダメージが広がる、世代交代で国や社会が不安定な状態、経済は足踏みし先行き不安がさらなる停滞を引き起こす、潜在的脅威から不安が増し国同士の対立が深まる、新しい制度や法律で混乱、産みの苦しみからの未来への希望、生活環境の大きな変化、継続してきたことの結果が出る等、総じて今年は『終焉の始まり』という言葉が際立つ年となるという傾向を見てとることができます。

そんな中、我が日本にとってはどの様な1年になるのでしょうか?実は2年前の平成27年の「節分と立春」の投稿の折、大災害や世界同時経済危機の様なことがなければ日本は2年後から経済確立期に入り安定した日本経済の実現が叶うかも知れない節目を迎えると書きました。そして今年がその2年目に当たります。今、ヨーロッパはEU崩壊の危機にあります。世界一の経済大国アメリカはトランプ大統領の誕生により今までのアメリカとは異なる政策を矢継ぎ早に発令し、アメリカ国民はおろか諸外国との対立が生じています。そんな中、我が日本の安倍政権はもはや世界的に見て先進国の中でも長期安定政権となりました。アメリカと中国の対立、ヨーロッパとロシア、アメリカの三つ巴の問題の和解役、様々な国際問題解決への導き役になりうる資質を備えた数少ない政権、国家なのです。大役ではありますがその重責を自ら背負い結果を出すことで未来の日本の安泰は約束されるのです。世界から信頼され親しまれる我が祖国、日本。そこに私たち国民の幸せが存在していることは疑いありません。しかし、そのためには私達も自らの行動に責任と誇りを持って毎日を行きていくことが絶対条件です。さあ皆さん、今年も運気を味方につけて目標に向かって力強く邁進して行きましょう。皆さんの願いが成就することを心から御祈念申し上げます。
合掌

第6回・新1年生応援プロジェクト
第41回・宗信寺被災地支援活動

合掌
今年も宮城県女川町で今春小学校に御入学されるお子さん全員及び女川町清水地区 仮設住宅等に居住でこの春中学・高校へ進学されるお子さんたちを応援すべく 2月の支援活動としまして入学時に必要な物品をお贈りする 「第6回・新1年生応援プロジェクト」を2月22日に実施いたします。 皆様からの心温かいご支援をお寄せ頂けます様、心よりお願い申し上げます。

再拝

宗信寺支援隊 主宰 宗信寺 住職 岡 貞潤

☆支援詳細(対象学生数:新小学生35名・新中学生・新高校生各15名)
※人数は平成28年1月現在のものです。若干の変動の可能性があります

 ☆支援方法
  @義援金による支援(下記口座に御振り込み・または現金書留にてご送金)
  ○ゆうちょ銀行 記号10210 番号51350321 宗教法人 宗信寺
  ○三菱東京UFJ銀行 店番133 表参道支店 普通0898031
  宗教法人 宗信寺 代表役員 岡 貞潤
  〒259-1201 神奈川県平塚市南金目2336 宗信寺 宛

  A物品による支援※Aの方法でご支援される場合には事前にご意向をお知らせください。
  支援対象の御子様や保護者様よりご連絡頂いた必要な品物のリストの中から御準備頂ける物品を
  お選び頂きご提供頂きます。
  お問い合わせ・ご連絡先:電話 0463-59-7235 宗信寺 
                            E-mail myoho@soushinji.com