宗信寺かわら版

ここは宗信寺からのご連絡やご報告、また、お寺とご縁ある方々にご登場いただく情報コーナーです。

コーナー
宗信寺の檀家さんや信者さんをご紹介させて頂きます。



お知らせ
“最近「宗信寺かわら版」が全然更新されない!”とのお声を頂いております。実は今までかわら版にてお知らせ・ご報告していた宗信寺の連絡事項や出来事は今年から正式にFacebookを使用することといたしました。より迅速により多くの情報を皆様にお届けするためです。昨年より試験的に実施して参りましたが、ご好評を頂いております。当寺ホームページの『Facebook』のところをクリックしてご覧ください。今年も出来るだけ沢山の宗信寺情報を発信して参ります。
節分と立春
今年も早いもので1ヶ月が過ぎ、豆まきや最近では恵方巻きという言葉をよく耳にする季節を迎えました。立春・立夏・立秋・立冬と暦の上で新しい季節の始まる日の前日は全て節分となるわけですが旧暦の正月に当たる立春の前日の節分は季節だけでなく歳の節目でもありますので昔から特に重んじられてきました。また歳の節目であるということからこの先1年の動向が気になる時期でもありますが、先人たちは様々な知恵を駆使して国や民のこの先を把握しようと試みました。そんな先人の知恵の中から今年も十干と十二支を用いて本年の世相を覗いてみたいと思います。今年は西暦2015年、平成27年そして旧暦の暦では乙未年です。十干が「乙・きのと」、十二支は「未・ひつじ」の組み合わせです。西暦や年号と違い旧暦は数字ではなく言葉で表現しますのでそれぞれの言葉の持つ意味を理解することでその組み合わせによってその年の動向が予想できるのです。まず火・水・木・金・土の五行の中で木に属する「乙」とは本来草木の芽が曲がりくねったことを表す象形文字です。昨年の十干であった「甲・きのえ」の殻を破って今年は当に新芽が出てきたわけです。しかし若い芽はまだまだ柔らかく雪や雨風など様々な外的影響を受けやすく、まっすぐ伸びようとしても右に左にと折れ曲がりやすいということです。このことから実生活に置き換えますと新しい方針や改革、創造などに対し外からの圧力や抵抗が強くなかなかすんなりと前に進むことができない状況が見て取れます。だからこそ今年意識すべき大切なポイントがあります。草を思い浮かべてください。大木のようなしっかりとした幹を持たない草は一見するとひ弱に見えますが、実は小さな隙間を見つけてはコンクリートやアスファルトの下からでも芽を出し成長していきます。つまり私たちを草に置き換えるならば自らが進んで行く方向に壁が立ちふさがっていたとしても、右や左、はたまた上や下、場合によっては後方と隙間、抜け道を探し出し進んで行く事、つまりは柔軟性、弾力性を備えていかなる抵抗にも屈することなく進めて行く気概が大切なのです。抵抗や圧力を感じると前向きな心も湿りがちになりますが、特に今年は悪しき風潮や慣例も含めて足かせとなり得る事象を取り払い、前に進むことが大切です。

次に五行では土に属する「未」ですが十二支ではひつじを表すのに「羊」の文字を用いないのにはキチンとした理由があります。それこそがこの未年が意味するところでもあります。「未」という文字は「一」と「木」とに分けることができます。一本の樹木の枝葉の繁茂を表しています。木にとって枝葉を生い茂らす事は無論大切ですがむやみやたらと伸び過ぎてしまうとその足元は暗くなってしまいます。「暗」の辺である「日」と「未」を合わせると「昧」という文字になり、暗い、はっきりしないといった意味となります。樹木が健康的にしっかりと成長していく為には必要に応じて枝葉を剪定する必要があります。このことから本年私たちは心の暗い闇、曖昧な部分をそのままにしておくのではなく、意志や行動など様々なことを明らかにして後ろめたい行動や言動を慎み、物事を公明正大に行うことが重要になってくるのです。

ところで私たちの多くの関心が寄せられる事柄の一つに“今後の景気”がありますね。そこでこの点は過去を振り返りながら紐解いていくことにします。十干と十二支の組み合わせですから60年に1回同じ組み合わせになるわけです。過去の「乙未」の年はどんな様子だったのでしょうか?まず60年前の1955(昭和30)年を振り返ってみましょう。結論から申しますとこの年の日本経済は絶好調でした。東京通信工業(現ソニー)は世界に向けて初のトランジスタラジオを発売し、東芝は国内初の電気炊飯器を発売しました。“日本はもう戦後ではない!”と誰しもが実感し始めた時代でもありました。ちなみにアメリカではディズニーランドがオープンし、マクドナルドが開業しています。ただ日本の好景気の理由は決して喜ばしいものではありませんでした。なぜなら好景気の最大の理由は時を同じくして勃発していた朝鮮戦争であったからです。つまり日本は“戦争特需”によって好景気を実現していたのです。

更に2回前の120年前を振り返ってみましょう。1895(明治28)年、この年も日本にはとても勢いがありました。前年の1894年に勃発した日清戦争は兵力の数では63万人に対して24万人に過ぎなかった日本軍ですが、その戦況は圧倒的優位に進めていました。そして下関条約によって終戦に至るわけですが結果、日本は重慶・蘇州・杭州・台湾・遼東半島などを実質支配することになりました。ただし、この条約に対してはロシアが異議を申し立て、結果フランスとドイツを味方につけて日本に対し条約から遼東半島の分割という条項を削除させる“三国干渉”が行われました。李氏朝鮮ではこの年乙羊(いつび)事変が起きています。

過去2回の乙未年に共通していることは、共に日本は好調であったということです。そして政治的かつ経済的に他国からの影響を大きく受けていたという点も挙げられます。こうしたことから本年の日本も景気は上向きに推移していくということが言えるでしょう。ただし、緊張状態にある他国との関係はさらに神経を使う微妙な状況に陥るという懸念も認識しておかなくてはいけません。国際的緊張は確実に高まっていくことでしょう。また「乙未」は「木土」すなわち「天地」→「国と民」に置き換えられますが、「乙」は大木ではなく草の意味合いなので“お上にじわじわ搾り取られる国民”といった暗示も見てとることができます。例えば消費税増税は先送りされて少々安心したにもかかわらず別な形、別なところから知らぬ間にすいとられているといったイメージです。面倒なこと、煩わしいことが生い茂り暗くなりがちで、従来の勢力と新しい勢力が衝突します。はっきりしないことは払い落とすくらいの思い切りが大切な年なのです。

余談ですが2年後の2017(平成29)年は暦の上から申しますと日本は経済確立期に入り、“豊かで安定した日本経済”の実現が叶うかも知れない節目を迎えます。よってこれからの2年間はまさしくそのための準備期間と位置付けられます。2年後に向けて曖昧な部分や無駄な部分を取り除き、今やるべきこととそうでないことの区別をしっかりとつけて公明正大に進んでいくことが肝心な年となります。今年1年が皆さんにとってより良き1年となりますよう心よりご祈念申し上げます。
合掌

第4回・新1年生応援プロジェクト
第32回・宗信寺被災地支援活動

合掌
今年も宮城県女川町で今春小学校に御入学されるお子さん全員及び同町清水地区仮設住宅等に居住でこの春中学・高校へ進学されるお子さんたちを応援すべく2月の支援活動としまして入学時に必要な物品をお贈りする 「第4回・新1年生応援プロジェクト」2月19日に実施いたします。皆様からの心温かいご支援をお寄せ頂けます様、心よりお願い申し上げます。

再拝

平成26年2月吉日 宗信寺支援隊 主宰 宗信寺 住職 岡 貞潤

☆支援詳細(対象学生数:新小学生37名・新中学生・新高校生各15名)
※人数は平成27年1月現在のものです。若干の変動の可能性があります

 ☆支援方法
  @義援金による支援(下記口座に御振り込み・または現金書留にてご送金)
  ○ゆうちょ銀行 記号10210 番号51350321 宗教法人 宗信寺
  ○三菱東京UFJ銀行 店番133 表参道支店 普通0898031
  宗教法人 宗信寺 代表役員 岡 貞潤
  〒259-1201 神奈川県平塚市南金目2336 宗信寺 宛

  A物品による支援※Aの方法でご支援される場合には事前にご意向をお知らせください。
  支援対象の御子様や保護者様よりご連絡頂いた必要な品物のリストの中から御準備頂ける物品を
  お選び頂きご提供頂きます。
  お問い合わせ・ご連絡先:電話 0463-59-7235 宗信寺 
                            E-mail myoho@soushinji.com